10:40-12:00
P1パネルディスカッション1
「IPv6とクラウドコンピューティング」
概要

仮想化技術とブロードバントインターネット技術、そして、グリッドコンピューティング技術の融合が、クラウドコンピューティングという新しい情報通信社会基盤を切り開こうとしています。これまで実現されることのなかったレベルでのスマートでエコな社会・産業活動に向けた企業の業務変革やひとびとの日々の暮らしを支える社会基盤の変革が始動しつつあります。クラウドコンピューティング基盤の確立と普及、そして発展に果たすべきブロードバンドインターネットの責任は重大であり、機能革新の継続性とさらなるシステムの肥大化に関する適応性を実現するに資するものでなければなりません。

本セッションでは、クラウドコンピューティングの実態と今後の人類・社会・企業・都市、そして地球への貢献とインパクトを展望し、その実現に向けた本質的課題をクラウドコンピューティングの実現の主要コンポーネントに責任を持つ企業の方々とともに明確化します。

講演者
江崎 浩

コーディネーター
江崎 浩

東京大学 大学院 情報理工学系研究科 教授
IPv6普及・高度化推進協議会 専務理事 /ISOC理事

<略歴>
1987年 九州大学 工学部電子工学科 修士課程了
同年 株式会社東芝 入社
総合研究所にてATMネットワーク制御技術の研究に従事。
1990年 米国ニュージャージ州 ベルコア社(2年間)
1994年 米国ニューヨーク市 コロンビア大学
CTR(Centre for Telecommunications Research)にて客員研究員。
高速インターネットアーキテクチャの研究に従事。(2年間)
同年 ラベルスイッチ技術のもととなるセルスイッチルータ技術をIETFに提案し、その後、セルスイッチルータの研究・開発・マーケティングに従事。
IETFのMPLS分科会、IPv6分科会では、積極的に標準化活動に貢献している。
1998年 東京大学大型計算機センター助教授
2001年 東京大学 情報理工学系研究科 助教授
2005年 現職(東京大学 情報理工学系研究科 教授)
WIDEプロジェクトボードメンバー。 MPLS-JAPAN代表、
IPv6普及・高度化推進協議会専務理事、
通信放送機構ジャパンギガビット ネットワーク運営委員。工学博士(東京大学)。
入江 宏志

入江 宏志
日本オラクル株式会社 システム事業統括本部 シニア・ディレクター

<略歴>
現在、クラウド・コンピューティング、次世代データセンター、次世代情報システムに関するビジネス推進を担当している。
2007年6月より現職で、クラウド関連製品の推進、各エリア(公共、金融、・・・)でのビジネスモデル開拓を行っている。
その前は、GRC(ガバナンス、リスク管理、コンプライアンス)の責任者。25年間のIT経験の中で、首尾一貫して、最新技術エリアのビジネス開発を 担当し、先進のお客様に対して、ソリューションをご提供。
インターネットがビジネスで使われ始めた黎明期(1995年)から、クラウドの前身であるネット・ビジネスの領域(xSP、IDC、e-Commerce、Mall、物販、決済、課 金、物流、広告、集客等)で、On Demand、Web2.0、Enterprise2.0、Grid Computing等を担当してきた。
アウトソーシング・ビジネスにも従事してきたので、オンプレミス、アウトソーシング、クラウドの3つの情報システム形態で、新ビジネスモデル、アプリケーション、ITインフラの総合的な観点で第一線で関与している。

高木 一

高木 一
グリーン・グリッド日本技術委員会
「データセンターデザインガイド」日本分科会座長
(日本電気株式会社ITプラットフォームソリューション事業部)

<略歴>
1971年NEC入社、小型汎用機(ACOS-2)の開発、PCサーバーExpress5800シリーズの開発、製品計画ののちUNIXサーバー、サポートサービスのマーケティング活動に従事。
2001年よりNECのお客様向け検証、デモセンター「NEC プラットフォームイノベーションセンター」の企画、運営を担当。
2008年5月The Green Grid日本支部発足時より日本支部技術委員会に参加しデータセンターの省電力化、効率化を調査、分析するとともに2009年7月データセンターデザインガイド日本分科会発足と共に座長として日本事情に適応したデータセンターデザインガイドを取り纏めThe Green Grid本部に提言してゆく。

山下 克司

山下 克司
日本アイ・ビー・エム株式会社 クラウドコンピューティング事業 チーフ・テクノロジー・オフィサー 技術理事

<略歴>
1987年日本アイ・ビー・エム(株)に入社、適用業務パッケージの開発、オープンシステム技術開発を経てネットワーク分野のテクニカルリーダーをつとめる。
2007年にネットワーク分野での仮想化技術などの貢献を評価されグローバルのテクノロジー・リーダーであるディスティングイッシュト・エンジニアに認定され技術理事に就任。
2010年1月には世界にさきがけて日本に新設されたクラウドコンピューティング事業の技術統括をするチーフ・テクノロジー・オフィサーに就任し、クラウドコンピューティングの技術面でのリーダーとなる。

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