ブロードバンドの普及が日本の全世帯の6割を超え、 ワイヤレスブロードバンド・IPTV・携帯インターネットなど、 企業活動や国民生活のインフラとして不可欠な存在となっています。 また、電子政府・医療・災害・環境問題など、 私達の身近なことがIP技術を利用することにより、ますます進化し、 そして新たな産業振興を産み出し続けているのです。 　世界経済は「リーマン・ショック」などをきっかけに大きく後退し、 日本経済も100年に一度と言われる未曾有の危機に巻き込まれつつありますが、 ビジネスは常に動いています。ビジネスは常に進化しています。 今はまさに Business Opportunity なのです。

　本セッションでは、世界のIPビジネスに注目し、 各国・各地域でのIPv6関連の公的事業の動きと連動した民間ビジネスの兆候について、 経済界・学術界のキーマンから最新情報をご提供いただき、 情報を共有すると共に、オバマ政権による新ブロードバンド政策など、 注目される動きにおけるIPv6ビジネスを追っていきます。

コーディネータ
江崎 浩
東京大学 大学院 情報理工学系研究科 教授 /
IPv6普及・高度化推進協議会 専務理事 / ISOC

1987年 九州大学 工学部電子工学科 修士課程了
  同年 株式会社東芝 入社
       総合研究所にてATMネットワーク制御技術の研究に従事。
1990年 米国ニュージャージ州 ベルコア社(2年間)
1994年 米国ニューヨーク市 コロンビア大学
       CTR(Centre for Telecommunications Research)にて客員研究員。
       高速インターネットアーキテクチャの研究に従事。(2年間)
  同年 ラベルスイッチ技術のもととなるセルスイッチルータ技術を
       IETFに提案し、その後、セルスイッチルータの研究・開発・
       マーケティングに従事。
       IETFのMPLS分科会、IPv6分科会では、積極的に標準化活動に
       貢献している。
1998年 東京大学大型計算機センター助教授
2001年 東京大学 情報理工学系研究科 助教授
2005年 現職(東京大学 情報理工学系研究科 教授)
WIDEプロジェクトボードメンバー。 MPLS-JAPAN代表、
IPv6普及・高度化推進協議会専務理事、
通信放送機構ジャパンギガビット ネットワーク運営委員。工学博士(東京大学)。

パネリスト
小田 稔周
日本エリクソン株式会社 エリクソン・リサーチ・ジャパン所長

日本エリクソン株式会社 IMT-2000プロダクトマネジメント部にて
モバイルのオールIP化に関する事業開発等に従事し、
マーケット・サポート先端技術部長を経て、
2005年より現職。

パネリスト
五味 和洋
NTT America, Inc.
Chief Technology Officer　兼
Vice President, Global IP Network Business Unit

1985年 NTT入社以来、各種通信端末、オンデマンドシステム、
       マレーシア国マルチメディア事業などの各開発に従事。
2001年 NTT Communicationsにおいて、Global Tier 1 Backbone 
       事業におけるプロダクト開発・エンジニアリング
       オペレーションに従事。
2004年8月より NTT America にて現職
慶應義塾大学修士、イリノイ大学修士

パネリスト
中村 秀治
株式会社三菱総合研究所 社会システム研究本部
情報通信政策研究グループ 主席研究員
シニア・プロジェクト・マネージャー

1961年 1月生まれ
1985年 北海道大学大学院環境科学研究科修了
  同年 株式会社三菱総合研究所入社
1988年 東京臨海副都心開発計画
1990年 製油所・製鉄所跡地開発計画等の大規模都市開発
1991年以降 自治体の総合計画、地域活性化計画等のビジョン策定を経験
1998年～
地上放送デジタル化政策支援、地域情報化 事業支援等による
新しい地域社会基盤形成に関する領域を開拓。
2001年 IPv6普及・高度化推進協議会に参加
都市計画学会会員

パネリスト
Robert Pepper
Cisco Systems, Inc.
Vice President, Marketing
Global Policy and Government Affairs
元、FCC 米連邦通信委員会 電気通信政策局長