IP-BizX Internet 2.0とIPv6
K3 12月12日 10:00-10:45
IPv6の役割再考
概要
今やIPv6は実用技術である。さらにIPv4アドレス枯渇問題によって、IPv6移行が現実的な課題となってきた。しかし、ユーザのIPv4環境への固着性は高く、大多数のユーザは未だIPv4環境に暮らしている。IPv6移行は遅々として進んでいない。
この状況は、あたかも1990年代の情報セキュリティへの認識、すなわち大多数のユーザの「確かに大切かもしれないが、それは今の自分の問題ではない」という認識に酷似しているとは言えないか。情報セキュリティの場合には、1990年代後半に情報システムが持つ社会的な役割が大きく変化したことがユーザに正しく認知されておらず、役割の過小評価が、ユーザが大多数が誤った認識を持つ原因となっていた。
この経験から類推すると、IPv6への移行が進まないのは、現在のインターネットあるいは情報通信基盤が持つ社会的役割がここ数年で大きく変化し、結果としてIPv4が機能的限界に達してしまったことに対する理解不足が原因となっているのではないか。IPv6移行を促進するためには、この理解不足を上手く解決することが必須である。そのためには、IPv6の役割を明確にし、社会に提示することが再度必要になるのだ。
講演者

山口 英
奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 教授

■ 学歴
1986年 3月 大阪大学基礎工学部情報工学科卒業
1986年 4月 大阪大学大学院基礎工学研究科情報工学専攻博士前期課程入学
1988年 3月 大阪大学大学院基礎工学研究科情報工学専攻博士前期課程修了
1988年 4月 大阪大学大学院基礎工学研究科情報工学専攻博士後期課程進学
1990年10月 大阪大学大学院基礎工学研究科情報工学専攻博士後期課程中退
1991年 3月 工学博士(大阪大学)

■ 職歴
1990年10月 大阪大学情報処理教育センター・助手
1992年10月 奈良先端科学技術大学院大学情報科学センター・助教授
1993年 4月 同大学情報科学研究科・助教授
2000年 4月 同大学情報科学研究科・教授 
2002年 4月 同大学附属図書館長(併任)~2004年3月
2004年 4月 内閣官房情報セキュリティセンター 情報セキュリティ補佐官兼務
2006年 4月 内閣官房情報通信技術(IT)担当室電子政府推進管理室 電子政府推進管理補佐官兼務

■ 活動
- WIDE Project ボードメンバ
- Asian Internet Interconnection Initiatives (AI3)運営議長
- JPCERT コーディネーションセンター (JPCERT/CC)理事
- サイバー関西プロジェクト幹事長
- 日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)理事

■ 賞罰
1999年 10月 平成11年情報化促進貢献個人表彰(通商産業大臣表彰)
2002年 6月 平成14年度志田林三郎賞(情報通信月間推進協議会会長表彰)
2005年 3月 情報セキュリティ文化賞(情報セキュリティ大学院大学学長表彰)

 

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